希望荘フェスタ2018・文化祭作品展の審査講評
平成30年11月5日実施
「希望荘文化祭作品展」の展示会場が、「イオン熊本中央店」に移って、今年で2年目となります。この店に買い物に来られた方々に、作品を見ていただくことで、出品者と観覧者の間に、新たな心の交流が生まれているという話を聞きました。誠にうれしく思いました。
さて、今年の作品展には、個人の部に昨年より10点多い78点が、団体の部には8団体の応募が、それぞれありました。団体の部には、今年、新たに参加された施設もあり、より新鮮な作品群が集まったという印象を持ちました。
まず、個人の部について審査の経過と結果をご報告します。昨年から、出品が1人1点に限られたこともあり、充実した作品が多数集まりました。審査の先生方からは「完成度の高い作品が多い」「作品の出来栄えだけでなく、その作品が訴えたい内容にまで踏み込んで表現した作品があり印象に残った」「暮らしの中で、本当に欲しいもの、必要なものが出品されていた」など、高い評価が相次ぎました。
個人の部で最優秀賞を受賞されました有田正道さん、おめでとうございます。有田さんは、プロレスファンということでしたが、プロレスラー内藤哲也さんの特徴をしっかり捉えて表現したことで、インパクトのある作品に仕上がりました。来年の出品作品が楽しみです。ただ、審査の過程では、T.Aさんの作品「花畑」にも審査員の評価が集まり、審査点数も僅差での決定となりました。「花畑」は、色を変えての細かい作業の連続で仕上げられており、この点に高い評価が集まったことを申し添えておきます。T.Aさんにも、来年の出品を心からお待ちしております。
次に、団体の部です。参加8団体とも、昨年にも増した楽しい作品が集まりましたが、最優秀賞は「障がい者支援施設・ゆめの里」に決まりました。企画・立案段階からの構成の確かさとバランスの取れた表現が、審査の先生方から高い点数を獲得しました。優秀賞に選ばれた2団体も、「はなぞの学苑」の丁寧な仕上げと、「ウェルビー熊本水道町センター」の「段ボールの熊本城」が、心に残りました。
来年も、皆様の創意工夫にあふれた意欲的な作品をお待ちしています。ありがとうございました。
文化祭作品展審査委員長
川本 浩右